10/12(水)ブルーレイ&DVD発売!映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』公式サイト

映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』を観た人の反応は?

マイケル・ムーアが作りだすドキュメンタリー映画は、医療、金融、銃社会など、様々な観点からアメリカの闇を暴き出していくのが大きな特徴となります。

物怖じしないアポなし取材から生まれる、歯に衣着せぬ主張がムーアが作る映画の売りでもあります。

しかし、2015年に製作された「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」は、これまでとはガラッとスタイルを変えた作品となっています。

アメリカのダメな部分を探すのではなく、視点を海外に向け「外国の良い部分をアメリカに取り入れよう」というテーマになっているのです。

ムーアが実際にヨーロッパに向かい、仕事、教育、医療、食事、税金、犯罪、女性問題(ジェンダー)など多岐にわたるテーマで、その国々の優れている点を見つけていきます。

鋭い視点を持ちながら、ユーモアもたくさん散りばめられているので、気軽に楽しめる作品に仕上がっています。

映画を見た方の感想で、一番目にするのが「自分が今まで知らなかった内容が多く勉強になった」「視野が広がった」という意見です。

確かに、ずっと日本に暮らしているとその生活が当たり前となって、疑問に思う機会はなくなってきますよね。

例えば、映画の中で取り上げられている、イタリアの充実した有給制度をみれば、いかに日本がブラックな環境で仕事をしているかを知ることができます。

その他では、「日本も見直してほしい」「他人事で見れない」という意見も多く見られます。

ヨーロッパでは税金は高くなっていますが、その分福祉や教育に回されています。作中でムーアは「年金や税金で借金を背負わせれている」とアメリカのことを皮肉っていますが、それは日本でも同じことが言えます。

「他人事としては見ず、日本もしっかりとヨーロッパの良い部分を取り入れてほしい」
「ユーモアのある作品だけど、笑ってばかりはいられない」
といったようなレビューも多く見られます。

これまで好意的なレビューを見ていきましたが、もちろん否定的なものもあります。

「海外とは言いながら、ヨーロッパだけでアジアの国はひとつも出てこなかった」
「日本にも来てほしかった」
といったような内容です。

確かに、日本の良いところも見てみたかった気はしますよね。

「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」ではいろいろな国の実情が見れますので、自国を見直すきっかけとなる映画になるのではないでしょうか。