10/12(水)ブルーレイ&DVD発売!映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』公式サイト

現在のアメリカの税金の使い道は?

この映画「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」はで、マイケルムーアはヨーロッパの国々を巡り、それぞれの国の良いところをアメリカに持ち帰ろうとします。

医療や人権問題、教育など様々な面から検証していくのですが、その中に「税金」がどのように使われているのかにも着目されています。

まず、フランスでは子どもの頃から質の高い食育を受けています。日頃から給食でバランスの良い食事を食べ、食事のマナーまで教育されているのです。

また、スロヴェニアの大学では、外国人留学生を含むすべての学生の学費が無料となっています。

これらの国々では、貧富の差は関係なく、平等に教育の機会を提供するための費用を税収で賄っているのです。

国の将来を背負う子ども達の教育に、税収が有効活用されている事例にムーアも感銘を受けています。

一方アメリカでは現在、税金はどのように使われているのでしょうか?

連邦予算の使い道で1番多いのは、保健福祉省(メディケア、メディケイド、食品医薬品局)になり、108兆円が使われています。

以降上位5つまでをあげると、社会保障局(103.4兆円)、国防総省(62兆円)、財務省証券の利子(32兆円)、退役軍人局(17.4兆円)と続きます。

この中でも、保健福祉、社会保障、退役軍人局は「mandatory spending(義務的な支出)」として分類され、全体の約61%を占めています。

「医療」や「退職後や身体障害者となった際の保障」「退役軍人への保障」に税金の半分以上が使われていることがわかりますよね。ちなみに「mandatory spending」は義務的なものになりますので、給料から差し引かれる形で徴収されています。

「財務省証券の利子」とは、政府が毎年支払う必要のある国債の利子のことであり、全体の8%を占めています。

今後は、国債の発行量は増えていき、利子も上がっていくことが予想されていますので、国民が国の借金のために支払う額も増えていく可能性が考えられます。

最初にあげました教育面では、アメリカは教育省に10.8兆円と全体の約2%が投入されています(フランスでは約20%を支出しています)

以上が、「アメリカの税金はどこに使われているのか?」の大枠になります。

「隣の芝生は青く見える」という言葉があるように、他国の良い面ばかりが目に付いてしまうものです。

もちろん、各々の国で良い面もあれば、悪い面もあります。しかし、日本でも「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」から、海外の税金の使い方を学び、活用方法を見直して欲しい部分もありますよね。