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ドキュメンタリー映画の魅力とは。

マイケル・ムーアは、ドキュメンタリー映画の監督として「ボウリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」など、世界的にも高い評価を得ています。

ドキュメンタリー映画の魅力を語る前に、まずは「ドキュメンタリー映画とは何なのか」についてみてみましょう。

ドキュメンタリー映画とは、劇映画(フィクション映画)と比較して「より事実性の高い映画」のことをいいます。

「実在する人物」「実際に起きた事件・事象」をテーマとして作品が作られていきます。

もちろん、フィクション映画でも人物、事件をテーマとしている作品は多数ありますが、特別に作られたセットの中で俳優が演じていますよね。

ドキュメンタリーではセットや俳優を使うことなく、基本的には「当事者本人」が登場して「実際の現場」にて撮影されます。日本でいうところの「記録映画」をイメージすればわかりやすいでしょうか。

また、ドキュメンタリー映画は単純に事実を映し出すだけではなく、「なぜその事件が起きたのか?」まで検証されていることがほとんどです。

「ボウリング・フォー・コロンバイン」でも、「コロンバインで銃乱射事件があった」という事実を伝えるだけではなく、「なぜ他の国にも銃はあるのに、アメリカはこんなにも銃乱射事件が多いのか?」まで深掘りされていますよね。

次に本記事のメインテーマである、「ドキュメンタリー映画の魅力」について見ていきましょう。

まずドキュメンタリー映画の魅力には「知ることの喜び」があります。

人は誰しも「知識を得たい」という欲望を持っています。ドキュメンタリー映画では、人間が本能的に持っている「知識欲」を刺激してくれるのです。

今まで知らなかったことを初めて知った時に、「何だかひとつ賢くなったな」という爽快感がありますよね。

また、登場人物の成長をリアルに感じ取れるのも、ドキュメンタリー映画の魅力のひとつになるるでしょう。

例えば、少女の更生施設をテーマにした作品であれば「こんな現状があるのか」と新しいことを知識として得ることができます。

そして、「過ちを犯したかもしれないけど、ここまで更生できたんだな」と、登場人物が当事者本人であるために、より心情や行動の変化に感情移入がしやすくなるのです。

劇映画であれば、「物語を通じて非現実を楽しむ」ことが魅力となるでしょう。

一方のドキュメンタリー映画では「新しいことを知る喜び」を感じられることと「登場人物へのより深い感情移入ができる」ところに大きな魅力があると言えます。

今後も、事実をとことん掘り下げ、リアルな現状を知ることのできるマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー作品から目が離せませんね!

マイケル・ムーア今までの監督映画作品

マイケルムーアは、世界的に有名なドキュメンタリー映画監督の一人です。彼はこれまでどのような映画を製作してきたのでしょうか?

ムーアの映画監督デビュー作は、1989年に製作された「ロジャー&ミー」です。

ムーアの故郷、ミシガン州のフリントで起こったGM(ゼネラルモーターズ)の工場閉鎖、大量解雇をきっかけに作られた作品で、「大企業の身勝手な経営方針」に戦いを挑む形で描かれています。
この作品の製作において、ムーアはGM会長に何度も執拗なアポなし取材を試みています。

その後も精力的にドキュメンタリー映画を生み出していきますが、彼の名を一躍世界に広めたのは、2002年の「ボウリング・フォー・コロンバイン」となるでしょう。

2人の高校生によって引き起これた「コロンバイン高校銃乱射事件」を題材に作られた作品です。

アメリカにおける銃社会の歴史検証と、事件が起こった背景(アメリカの抱える問題点)を考察する形で描かれています。

こちらの作品で「カンヌ国際映画祭55周年特別賞」「2003年度アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞」を受賞し、ドキュメンタリー映画監督としての世界的な地位を確立することになりました。

2004年、ブッシュ大統領の再選を阻もうとして製作されたのが「華氏911」になります。
アメリカで起こった同時多発テロ事件での、ジョージ・W・ブッシュ政権の対応を批判する内容となっています。

こちらの作品も、カンヌ国際映画祭での最高賞となる「パルム・ドール」を受賞し、世界から高い評価を得ることとなりました。

その後も、医療問題をテーマとした「シッコ(2007年)」、世界金融恐慌を取り上げた「キャピタリズム マネーは踊る(2009年)」とアメリカの社会問題に迫った作品を撮り続けていきます。

2010年代に入りますと、これまでとは作風を変えた「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(2015年)」が製作されました。

ムーア特有のアメリカ批判ではなく、視点を世界(ヨーロッパ)に広げ「外国のいいところをアメリカに持ち帰ろう」という形でストーリーは進められていきます。

タイトルが「世界侵略」となっているので、一見深刻なテーマを扱っているように思えますが、ムーアの鋭い視点を持ちながら、ユーモアな面も詰め込まれた作品となっています。

新しい作風にも挑戦している、マイケル・ムーアのドキュメンタリー映画には今後も目が離せませんね。

映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』を観た人の反応は?

マイケル・ムーアが作りだすドキュメンタリー映画は、医療、金融、銃社会など、様々な観点からアメリカの闇を暴き出していくのが大きな特徴となります。

物怖じしないアポなし取材から生まれる、歯に衣着せぬ主張がムーアが作る映画の売りでもあります。

しかし、2015年に製作された「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」は、これまでとはガラッとスタイルを変えた作品となっています。

アメリカのダメな部分を探すのではなく、視点を海外に向け「外国の良い部分をアメリカに取り入れよう」というテーマになっているのです。

ムーアが実際にヨーロッパに向かい、仕事、教育、医療、食事、税金、犯罪、女性問題(ジェンダー)など多岐にわたるテーマで、その国々の優れている点を見つけていきます。

鋭い視点を持ちながら、ユーモアもたくさん散りばめられているので、気軽に楽しめる作品に仕上がっています。

映画を見た方の感想で、一番目にするのが「自分が今まで知らなかった内容が多く勉強になった」「視野が広がった」という意見です。

確かに、ずっと日本に暮らしているとその生活が当たり前となって、疑問に思う機会はなくなってきますよね。

例えば、映画の中で取り上げられている、イタリアの充実した有給制度をみれば、いかに日本がブラックな環境で仕事をしているかを知ることができます。

その他では、「日本も見直してほしい」「他人事で見れない」という意見も多く見られます。

ヨーロッパでは税金は高くなっていますが、その分福祉や教育に回されています。作中でムーアは「年金や税金で借金を背負わせれている」とアメリカのことを皮肉っていますが、それは日本でも同じことが言えます。

「他人事としては見ず、日本もしっかりとヨーロッパの良い部分を取り入れてほしい」
「ユーモアのある作品だけど、笑ってばかりはいられない」
といったようなレビューも多く見られます。

これまで好意的なレビューを見ていきましたが、もちろん否定的なものもあります。

「海外とは言いながら、ヨーロッパだけでアジアの国はひとつも出てこなかった」
「日本にも来てほしかった」
といったような内容です。

確かに、日本の良いところも見てみたかった気はしますよね。

「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」ではいろいろな国の実情が見れますので、自国を見直すきっかけとなる映画になるのではないでしょうか。

現在のアメリカの税金の使い道は?

この映画「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」はで、マイケルムーアはヨーロッパの国々を巡り、それぞれの国の良いところをアメリカに持ち帰ろうとします。

医療や人権問題、教育など様々な面から検証していくのですが、その中に「税金」がどのように使われているのかにも着目されています。

まず、フランスでは子どもの頃から質の高い食育を受けています。日頃から給食でバランスの良い食事を食べ、食事のマナーまで教育されているのです。

また、スロヴェニアの大学では、外国人留学生を含むすべての学生の学費が無料となっています。

これらの国々では、貧富の差は関係なく、平等に教育の機会を提供するための費用を税収で賄っているのです。

国の将来を背負う子ども達の教育に、税収が有効活用されている事例にムーアも感銘を受けています。

一方アメリカでは現在、税金はどのように使われているのでしょうか?

連邦予算の使い道で1番多いのは、保健福祉省(メディケア、メディケイド、食品医薬品局)になり、108兆円が使われています。

以降上位5つまでをあげると、社会保障局(103.4兆円)、国防総省(62兆円)、財務省証券の利子(32兆円)、退役軍人局(17.4兆円)と続きます。

この中でも、保健福祉、社会保障、退役軍人局は「mandatory spending(義務的な支出)」として分類され、全体の約61%を占めています。

「医療」や「退職後や身体障害者となった際の保障」「退役軍人への保障」に税金の半分以上が使われていることがわかりますよね。ちなみに「mandatory spending」は義務的なものになりますので、給料から差し引かれる形で徴収されています。

「財務省証券の利子」とは、政府が毎年支払う必要のある国債の利子のことであり、全体の8%を占めています。

今後は、国債の発行量は増えていき、利子も上がっていくことが予想されていますので、国民が国の借金のために支払う額も増えていく可能性が考えられます。

最初にあげました教育面では、アメリカは教育省に10.8兆円と全体の約2%が投入されています(フランスでは約20%を支出しています)

以上が、「アメリカの税金はどこに使われているのか?」の大枠になります。

「隣の芝生は青く見える」という言葉があるように、他国の良い面ばかりが目に付いてしまうものです。

もちろん、各々の国で良い面もあれば、悪い面もあります。しかし、日本でも「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」から、海外の税金の使い方を学び、活用方法を見直して欲しい部分もありますよね。

マイケル・ムーアとは一体何者なのか??

「ボウリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」など、数多くのドキュメンタリー映画を作り出している「マイケル・ムーア」とは一体何者なのでしょうか?

マイケル・ムーアは1954年、アメリカ合衆国ミシガン州フリントで、アイルランド系の家庭に生まれました。

高校卒業後は大学を1年で退学し、22歳で地元紙「The Flint Voice」の刊行をきっかけに、社会派ジャーナリストとしての活動を開始していきます。

そして、ムーアが35歳となった1989年に1つの転機が訪れます。

ミシガン州フリントにおける、ゼネラルモーターズ(GM)の工場閉鎖、大量リストラを受けて製作した「ロジャー&ミー」で映画監督デビューを果たしたのです。

マイケル・ムーアの映画は、権力者や企業のトップなど臆することなく「アポなし取材」で撮影されることが話題となっています。

「ロジャー&ミー」においても、当時のゼネラルモーターズ会長に何度もアポなしの突撃取材を試みています。デビュー作から、怖いもの知らずの果敢な撮影がなされていたのですね。

その後、映画監督として大きな転機となったのは、2002年に製作された「ボウリング・フォー・コロンバイン」になるでしょう。

実際に起こった、高校生による銃乱射事件(コロンバイン事件)をテーマとして作られた作品で、アメリカの抱える銃社会の闇を描き出しています。

本作品では「カンヌ国際映画祭55周年特別賞」「アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞」を受賞し、ドキュメンタリー映画界において確固たる地位を築くことになりました。

2004年「華氏911」も世界的に高い評価を得ることになり、カンヌ国際映画祭での最高賞となる「パルムドール」を受賞します。

本作品ではアメリカ同時多発テロへの対応と、イラク戦争開始に対するジョージ・W・ブッシュ政権への批判の意味も込められています。

その後も「シッコ」「キャピタリズム マネーは眠る」など、アメリカの抱える社会問題を取り上げた映画を次々と世に送り出しています。

マイケル・ムーアが作るドキュメンタリー映画の特徴として、まずは「アポなし取材」があげられるでしょう。取材される相手の準備していない、素の反応を見ることができるのです。

また、深刻なテーマを扱いつつ、編集の各所にはユーモアも含まれているために、気楽に楽しめるという点もムーアの特徴としてあげられます。

2015年に製作された「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」では、これまでとは打って変わって、コミカルな面を強く出した、新しい試みがなされた作品となっています。

今後とも、マイケルムーアからどのような作品が作られていくのか、楽しみで仕方がありませんよね。

マイケル・ムーアの過去のお騒がせ事件!?

マイケルムーア監督といえば、権力者、企業のトップにもひるむことなく、アポなしの突撃取材を行うことで有名です。

アメリカのドキュメンタリー映画界を牽引するマイケルムーアですが、過去には世間を騒がせる事件をいくつか起こしています。

お騒がせ事件の1つとして、「ウォール街でのゲリラ撮影」がまず挙げられるでしょう。

1999年、アメリカのロックバンドであるレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの「Sleep Now in the Fire」のPV撮影をムーアがつとめることになりました。

撮影場所として選ばれたのは、ウォール街の象徴である「ニューヨーク証券取引所」の正面で、なんとそこで無許可のままメンバーが生演奏を始めたのです。人気バンドのゲリラライブになりますので、通行人は大盛り上がりです。

もちろん、無許可になりますので大量の警察官が駆けつけるのですが、それでもカメラは回し続け、演奏を止めませんでした。

最終的には、ニューヨーク市警察に逮捕されることになるのですが、メンバーとムーアが連行される場面もPVにきちんと収録されています。(ホワイトハウスのブラックリスト入りとなるきっかけになる事件でした)

そしてもう1つ世間を騒がせた事件は、アメリカの医療問題をテーマにした「シッコ(2007年)」の撮影時に起こりました。

映画の撮影のために、9.11同時多発テロで救出活動にあたった救助隊員を、キューバに連れて行き、医師の治療を受けさせました。

アメリカには、米国人のキューバへの渡航を禁止している「対キューバ禁輸政策」があります。

そのため、キューバに入国するには、渡航目的や出国日、渡航者の氏名、住所などを記した書類を政府に提出し、許可を得る必要があるのです。

しかし、ムーアは政府の許可を得ないままキューバを訪問してしまったために、財務省からの調査を受けることになったのです。(事前に申請書は提出していましたが、許可はされていなかったようです)

最後に、お騒がせ事件というわけではないですが、2003年3月に開催されたアカデミー賞授賞式において、ムーアは「我々はイラク戦争には反対だ。恥を知れブッシュ」と発言し、世間の注目を集めることになりました。

ムーアは一貫してジョージ・W・ブッシュ政権を批判していたのです。

時に過激な発言、行動で世間を騒がせることもありますが、その行動力がムーアの魅力であり、世界からも賞賛される要因となっているのではないでしょうか。