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マイケル・ムーアの過去のお騒がせ事件!?

マイケルムーア監督といえば、権力者、企業のトップにもひるむことなく、アポなしの突撃取材を行うことで有名です。

アメリカのドキュメンタリー映画界を牽引するマイケルムーアですが、過去には世間を騒がせる事件をいくつか起こしています。

お騒がせ事件の1つとして、「ウォール街でのゲリラ撮影」がまず挙げられるでしょう。

1999年、アメリカのロックバンドであるレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの「Sleep Now in the Fire」のPV撮影をムーアがつとめることになりました。

撮影場所として選ばれたのは、ウォール街の象徴である「ニューヨーク証券取引所」の正面で、なんとそこで無許可のままメンバーが生演奏を始めたのです。人気バンドのゲリラライブになりますので、通行人は大盛り上がりです。

もちろん、無許可になりますので大量の警察官が駆けつけるのですが、それでもカメラは回し続け、演奏を止めませんでした。

最終的には、ニューヨーク市警察に逮捕されることになるのですが、メンバーとムーアが連行される場面もPVにきちんと収録されています。(ホワイトハウスのブラックリスト入りとなるきっかけになる事件でした)

そしてもう1つ世間を騒がせた事件は、アメリカの医療問題をテーマにした「シッコ(2007年)」の撮影時に起こりました。

映画の撮影のために、9.11同時多発テロで救出活動にあたった救助隊員を、キューバに連れて行き、医師の治療を受けさせました。

アメリカには、米国人のキューバへの渡航を禁止している「対キューバ禁輸政策」があります。

そのため、キューバに入国するには、渡航目的や出国日、渡航者の氏名、住所などを記した書類を政府に提出し、許可を得る必要があるのです。

しかし、ムーアは政府の許可を得ないままキューバを訪問してしまったために、財務省からの調査を受けることになったのです。(事前に申請書は提出していましたが、許可はされていなかったようです)

最後に、お騒がせ事件というわけではないですが、2003年3月に開催されたアカデミー賞授賞式において、ムーアは「我々はイラク戦争には反対だ。恥を知れブッシュ」と発言し、世間の注目を集めることになりました。

ムーアは一貫してジョージ・W・ブッシュ政権を批判していたのです。

時に過激な発言、行動で世間を騒がせることもありますが、その行動力がムーアの魅力であり、世界からも賞賛される要因となっているのではないでしょうか。